二方路線影響加算

二方路線影響加算

正面と裏面に路線がある宅地の評価方法について

（財産評価基本通達第14－3条）

正面と裏面の両方に路線（道路）が接している宅地の評価は、それぞれの路線に基づく価額を合算し、その合計額に宅地の地積（面積）を乗じて算出します。

宅地の評価額は、以下の２つの価額の合計額に宅地の地積を乗じて計算します。

正面路線とは、その宅地の接する路線のうち、1㎡あたりの路線価が最も高い道路を指します。正面路線の路線価に、宅地の正面幅（間口）及び奥行きを掛けて計算した価額が基準となります。

裏面路線とは、正面路線以外に接する道路のことを指します。裏面路線の路線価を正面路線の路線価とみなして計算した価額に、国税庁が定める「二方路線影響加算率表」に記載された加算率を乗じて計算します。この加算額は、二方路線に接することによる土地の利用価値の向上を評価に反映するものです。

正面と裏面に路線がある宅地は、正面路線と裏面路線に基づく価額を合算し、宅地の面積を掛けて評価します。裏面路線の価額には、二方路線影響加算率が適用されることで、土地の価値が適切に加算されます。これにより、両面道路に接する宅地の利便性や資産価値が評価に反映されます。