側方路線影響加算

側方路線影響加算

角地（正面と側方に路線がある宅地）の評価方法について

（財産評価基本通達第16条）

角地とは、宅地の正面と側方の両方に道路（路線）が接している土地のことをいいます。評価にあたっては、正面路線と側方路線の双方を考慮して、宅地の価額を算出します。

角地の評価額は、以下の①と②の合計額に宅地の地積（面積）を乗じて計算します。

① 正面路線に基づく価額

• 正面路線とは、接している路線のうち、1平方メートルあたりの路線価が高い方の道路を指します。

• 正面路線の路線価に宅地の間口（正面幅）を乗じ、さらに奥行き（奥行距離）を乗じて計算した価額が基となります。

② 側方路線に基づく価額と加算率の適用

• 側方路線とは、正面路線以外に接する道路のことを指します。

• 側方路線の路線価を、正面路線の路線価とみなして計算した価額に、国税庁が公表している「側方路線影響加算率表」に定められた加算率を乗じて評価額を算出します。

• この加算額は、角地であることによる価値の上乗せ分を表しており、土地の利用利便性の向上などを反映しています。

角地の評価は、正面路線の価額と側方路線の価額に加算率を乗じた額の合計に、土地の面積を掛けて求めます。正面路線は価額の高い路線と定められ、側方路線はそれ以外の接道路線となります。側方路線の評価額には、側方路線影響加算率が適用され、角地の利便性を反映した加算がされます。