農業用施設用地の評価

農業用施設用地の評価

農業用施設用地の評価は、一般の農地評価とは異なり、その土地が農業用施設の設置を目的として造成されたものであることを考慮した特別な評価方法が用いられます。

農業用施設用地の評価額は、以下の計算式によって求められます。

（農地価格 × 農地の倍率 ＋ 造成費） × 地積（㎡）

• 農地価格
  付近の同種農地の価格を基準として算出される価格です。

• 農地の倍率
  地域や用途に応じて定められる農地特有の倍率で、農地の評価額を調整するために使用されます。

• 造成費
  農地を農業用施設用地に造成するために通常必要と認められる費用の金額です。具体的には整地や排水工事などの費用が含まれます。

• 地積
  対象地の面積（平方メートル）を指します。

この評価方法は、農業用施設用地を、もしそのまま農地として利用した場合の価値を基に算出し、そこに施設用地として造成するために要した費用（造成費）を加算するという考え方に基づいています。単に農地の価値だけでなく、造成にかかったコストも含めて評価することで、より実態に即した評価額を算出しています。