間口の距離

間口の距離

不動産評価において「間口の距離」とは、宅地が道路と接している部分の長さを指します。これは土地の評価や利用価値を決める上で非常に重要な要素です。

間口の距離は、原則としてその土地が接する道路に面している境界線の長さを意味します。たとえば、道路に接している土地の側面のうち、道路と直接接触している部分の幅が間口となります。

この距離は宅地の利用のしやすさや建築可能な建物の大きさに大きく影響を与えます。間口が広ければ、建物の設計に柔軟性が増すほか、日当たりや通風も良好になる傾向があります。

土地が複数の道路に接している場合は、それぞれの道路に接する部分の長さを間口として考えますが、通常は正面路線に面する間口の距離が特に重要視されます。評価の際には、正面路線の間口距離を基準に各種補正が行われることがあります。

土地評価の際には、この間口の距離に基づいて、間口狭小地の評価減（間口が狭い場合の減額）や奥行価格補正などが適用されます。したがって、正確な間口の測定や理解は、土地の適正な評価を行ううえで欠かせないものです。