共有持分の放棄

共有持分の放棄

共有持分を放棄した場合の税務上の取扱い

共有物件の共有者のひとりが、自分の持分を無償で放棄した場合、その持分は他の共有者に移転したものとみなされます。この場合、移転を受けた他の共有者にとっては、放棄した者から持分を贈与されたものと扱われるため、贈与税の課税対象となります。

また、共有者が死亡し、その共有持分について相続人がいない場合には、その持分は他の共有者に帰属しますが、この場合は放棄とは異なり、遺贈によって取得したものとみなされ、相続税の課税対象となります。

つまり、

• 持分放棄 → 他の共有者が「贈与」により取得したものと扱う（贈与税）

• 相続人不存在による共有者死亡 → 他の共有者が「遺贈」により取得したものと扱う（相続税）

と整理されます。