一括比例配分方式

一括比例配分方式

一括比例配分方式とは、課税期間中の課税仕入れ等の全てを「課税売上げに対応するもの」と「課税売上げと非課税売上げの両方に共通して要するもの」とみなし、区分経理を不要とし、一定の方法で控除対象仕入税額を計算する方法です。具体的には、課税仕入れ等の税額合計のうち、課税売上割合に応じた部分が「控除できる課税仕入れ等の税額」となり、これを課税標準額に対する消費税額から控除します。なお、一括比例配分方式は、区分経理が行われていない場合に適用されますが、区分経理をしている場合でも、この方式を選択して適用することが可能です。

区分経理がされている場合は、①課税売上げのみに対応するもの、②非課税売上げのみに対応するもの、③共通して対応するもの、の合計額に課税売上割合を乗じた金額が、一括比例配分方式の控除対象仕入税額となります。