法人設立

法人設立

■ 法人設立による主なメリット

１．給与所得控除が活用できる
　法人から役員報酬として給与を受け取る場合、給与所得控除が適用されます。個人事業主としての所得にはこの控除はないため、所得税の負担が軽減される可能性があります。

２．所得の分散が可能になる
　法人化することで、家族を役員にして報酬を支払うなど、法人と個人の間で所得を分散させることができ、所得税や住民税の節税効果が期待できます。

３．決算期を自由に選べる
　法人では、決算期を自由に設定できます。繁忙期を避けて決算を行えるため、税務や資金繰りの計画が立てやすくなります。

４．社会的信用度が高まる
　法人格があることで、金融機関からの融資が受けやすくなったり、取引先との信頼性が向上したりするなど、事業の拡大にも有利です。

■ 法人設立による主なデメリット

１．赤字でも税金がかかる
　法人は赤字であっても、均等割として法人住民税（最低7万円程度）などの税負担が発生します。

２．会計・税務の手続きが複雑になる
　法人の会計や税務申告は、個人事業に比べてルールが複雑です。税理士への依頼が必要となるケースも多く、コストがかかることがあります。

３．社会保険への加入が義務となる
　法人を設立すると、たとえ社長1人でも健康保険・厚生年金への加入が必要となります。保険料の事業負担分も含め、コスト増となる点に注意が必要です。